エギングは、エギ(餌木)と呼ばれるルアーを使ってアオリイカやコウイカを狙う釣りです。道具さえ揃えれば初心者でも始めやすく、近年人気が急上昇しています。このページでは、エギングの基本から道具選び、釣り場、コツまでをわかりやすく解説します。
エギングとは?
エギング(Eging)とは、「エギ(餌木)」を使ってイカを釣るルアーフィッシングの一種です。主なターゲットはアオリイカとコウイカで、堤防や磯など身近な場所から楽しめます。
エギ(餌木)とは?
エギはもともと木を削って作られた疑似餌(ぎじえ)で、エビや小魚の形をしています。現代のエギはプラスチック製が主流で、布が巻かれた独特の形状が特徴です。シャクる(竿を上下に動かす)ことでエビのように動き、イカを誘い出します。
- サイズ(号数):2.5号〜4号が基本。秋は2.5〜3号、春は3.5〜4号が目安
- カラー:オレンジ・ピンク系が定番。澄み潮には金・銀ラメも効果的
- 沈下速度:シャロー(浅場)・ノーマル・ディープの3種類
エギングに向いている場所
エギングは全国の海岸線で楽しめますが、特に以下のような場所が好ポイントです。
藻場(もば)
アオリイカは産卵のために海藻(アマモやホンダワラなど)に集まります。藻場の近くは春の大型狙いに最適です。
堤防・港湾
全国どこでもある堤防は初心者に最もおすすめ。常夜灯周りは夜釣りでも実績があります。足場が良く安全に釣りができます。
磯・地磯
水深と根が複雑な地磯は大型アオリイカの居場所。上級者向けですが、釣果は堤防より期待できます。
瀬戸内海
潮通しの良い瀬戸内海もエギングの人気エリア。コウイカも多く、ベテランから初心者まで楽しめます。
シーズン・時期
エギングには大きく2つのシーズンがあります。
春シーズン(3月〜6月)
親イカ(大型)を狙うシーズンです。産卵のために浅場に集まった大型のアオリイカ(1〜3kg超)を狙えます。数は少ないですが、サイズに感動する釣りです。エギは3.5〜4号の大きめを使用します。
秋シーズン(9月〜12月)
新子(コロッケサイズ)が大量発生するシーズンです。春に生まれたイカが成長し、数釣りが楽しめます。初心者にとって最も釣りやすい時期で、1日に10〜20杯釣ることも。エギは2.5〜3号の小型が有効です。
| シーズン | 時期 | 特徴 | エギサイズ |
|---|---|---|---|
| 春 | 3〜6月 | 大型・親イカ狙い | 3.5〜4号 |
| 秋 | 9〜12月 | 数釣り・新子多数 | 2.5〜3号 |
基本的な釣り方
エギングの基本的な動作(アクション)を覚えましょう。

1. キャスト(投げる)
エギを狙ったポイントへ投げます。堤防ではできるだけ遠投し、広い範囲を探りましょう。
2. 着底確認
エギが海底に着くまで待ちます。ラインの動きが止まったり、弛んだりしたら着底のサインです。着底を感じ取ることがエギングの基本中の基本です。
3. シャクリ(アクション)
竿を素早く上方向にあおり、エギをエビが逃げるように動かします。
- ワンピッチジャーク:リールを1回巻くたびに1回シャクる基本動作
- ダブルアクション:2回続けてシャクり、エギを大きく跳ね上げる
4. フォール(沈める)
シャクった後はラインを緩め、エギをゆっくり沈めます。イカのアタリはほとんどこのフォール中に来ます。ラインが不自然に走ったり、手元に重さを感じたらアワせましょう。
5. アワせる(フッキング)
アタリを感じたら竿を素早く上げてフッキング(針を刺す)します。イカは口が柔らかいので、強すぎず適度な力で。
必要なタックル一式
エギングに必要な道具を揃えましょう。セット購入よりも、それぞれを選ぶほうが長く使える道具が揃います。
ロッド(竿)
エギング専用ロッドを選びましょう。長さは8〜8.6フィート(約240〜260cm)が扱いやすく、初心者に最適です。硬さはML〜Mが標準的。
リール
スピニングリール2500〜3000番が定番。ハイギア(HG)仕様だとライン回収が速くて便利です。
ライン
PEライン(0.6〜0.8号)+フロロカーボンリーダー(1.5〜2号)の組み合わせが基本です。PEラインは感度が高く、フォール中のアタリを手元に伝えやすくなります。
エギ(ルアー)
まずは3〜4個あれば十分。オレンジ系・ピンク系・ナチュラル系を揃えておくとどの状況にも対応できます。
初心者がよくやる失敗とコツ

エギングを始めたばかりの頃によくある失敗と、その対策をまとめました。
失敗1:着底を確認しないままシャクる
エギが底に着いていない状態でシャクっても、イカのいないタナを通ることになります。必ず着底を確認してからアクションを開始しましょう。
失敗2:シャクりが強すぎる・速すぎる
力任せに激しくシャクる必要はありません。初心者はワンピッチジャークを3〜5回シャクったら、5〜10秒フォールを入れるリズムから始めましょう。
失敗3:同じポイントばかり狙う
1か所で10〜15分反応がなければ、移動するか投げる方向を変えましょう。エギングは足で釣る釣りです。
失敗4:ラインが緩みすぎる
フォール中のラインはピンと張りすぎず、かといって緩みすぎてもアタリが取れません。ほんのり張りを感じる程度のテンションを保ちましょう。
コツ:時間帯は朝夕のマズメを狙う
日の出・日没前後の「マズメ時」はイカの活性が高まる時間帯です。特に夕マズメは初心者でも釣果が出やすくおすすめです。
コツ:風のない日・潮の動く時間を選ぶ
強風の日はラインが流されてアタリが取れません。天気予報で風速3m以下の日を選び、干潮・満潮の前後2時間(潮が動く時間)を狙いましょう。
まとめ
エギングは、道具さえ揃えれば全国どこの海でも楽しめる手軽なルアーフィッシングです。
- ターゲット:アオリイカ・コウイカ
- シーズン:春(大型狙い)・秋(数釣り)が特に熱い
- 場所:堤防・藻場・地磯など
- 基本動作:キャスト→着底確認→シャクリ→フォール→アワせ
- 道具:専用ロッド+スピニングリール+PEライン+エギがあれば始められる
まずは秋シーズンに、近くの堤防で3号のエギから挑戦してみてください。イカが乗った瞬間の独特の重さと引きを、ぜひ体験してみましょう!