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かぶせ釣り入門ガイド|カキエサで狙うチヌ・クロダイの釣り方

かぶせ釣りは、牡蠣(カキ)の殻を割ってそのままエサにし、岸壁から真下に落とすだけというシンプルな釣り方です。にもかかわらず、大型のチヌ(クロダイ)が釣れる魅力的な釣りとして、瀬戸内海沿岸を中心に根強い人気を誇ります。このガイドでは、初心者でもすぐに始められるよう、タックルの選び方から釣り方まで丁寧に解説します。

かぶせ釣りとは?

かぶせ釣りとは、牡蠣の殻を割り、中身がついたままのカキをハリに掛けて岸壁から真下に落とし込む釣り方です。「かぶせ」という名前は、エサを水面に投げ込むのではなく、静かにそっと「かぶせるように」落とすことに由来しています。

主な特徴は以下のとおりです:

  • エサはカキのみ(人工エサ不要)
  • 仕掛けは非常にシンプル(オモリ+ハリだけ)
  • 岸壁に張り付いたカキを狙う魚を直接ねらう
  • チヌ(クロダイ)のほか、コブダイ・石鯛なども釣れる

瀬戸内海沿岸(広島・岡山・愛媛など)でとくに盛んで、地元の釣り師に長く愛されてきた伝統的な釣法です。

かぶせ釣りに向いている場所

かぶせ釣りで重要なのは「カキが自生している場所」またはその近くを選ぶことです。チヌはカキを日常的に食べているため、カキがある場所に集まっています。

狙い目のポイント

  • 牡蠣棚の近く:カキの養殖棚が近い漁港や入り江。カキのにおいと成分が水中に漂い、チヌが常駐しやすい。
  • 漁港の岸壁:コンクリートや石積みの壁にカキがびっしり付いた場所。壁際を丁寧に探ろう。
  • カキ礁・ゴロタ場の近辺:水中の岩や礁にカキが付いている場所も好ポイント。
  • 船着き場・桟橋周辺:柱や底にカキが付いていることが多く、チヌが居着いている。

水深は1〜5m程度の浅場でも十分釣れます。潮通しがよい場所を優先しましょう。

シーズン・時期

かぶせ釣りは基本的に通年楽しめる釣りですが、シーズンによって釣れやすさが大きく変わります。

時期 状況 ポイント
春(3〜5月) 最盛期・乗っ込みシーズン 産卵前の大型チヌが浅場に集まる。数・型ともに最高。
夏(6〜8月) やや低調 水温上昇で深場に移動。朝マヅメが狙い目。
秋(9〜11月) 好シーズン再び 水温が下がり始め、活性が戻る。荒食いも期待できる。
冬(12〜2月) 釣果は落ちるが良型も 活性は低いが大型が狙える。暖かい日の干潮前後が◎。

初心者には春の乗っ込みシーズン(4〜5月)がもっともおすすめです。チヌの活性が高く、バイトもわかりやすい。

基本的な釣り方

かぶせ釣りの仕掛け落とし込み図解

STEP 1:カキを割る

牡蠣の殻をナイフや専用のカキ割りで割ります。身がついたまま半分に割り、ハリを身の中心部に刺します。殻はつけたままでOK(殻ごと落とすのがかぶせ釣りの特徴)。

STEP 2:仕掛けを落とす

岸壁のすぐ際に、静かにそっとエサを「かぶせるように」落とします。投げるのではなく、真下にゆっくり沈めるイメージ。水面への着水音を最小限に抑えることがコツです。

STEP 3:ラインを張って待つ

エサが底に着いたら、ラインをピンと張った状態で待ちます。チヌがエサをくわえると、竿先がお辞儀をするか、ラインがスーッと走ります。アタリが出たら、すぐに合わせましょう。

STEP 4:やり取り・取り込み

チヌは掛かると岸壁に突進する習性があります。竿を立てて、壁から引き離すように対応。ランディングネットで確実に取り込みましょう。

必要なタックル一式

かぶせ釣りのタックルは非常にシンプルです。初心者でも揃えやすいアイテムを紹介します。

竿(ロッド)

かぶせ釣り専用竿または2〜3号の磯竿を使用。長さは2〜2.4mが標準。岸壁際でのやり取りを考え、ある程度硬さのある竿が扱いやすいです。

リール

小型スピニングリール(2000〜2500番)で十分です。ドラグ性能が安定したものを選びましょう。

ライン

ナイロン3〜4号またはPE1〜2号が一般的。根ズレに強いナイロンがおすすめ。

ハリ

チヌ針4〜5号、またはコブダイ・石鯛用の太軸針。カキの身がしっかり付く大きさを選ぶことが重要です。

ガン玉

2B〜3B程度のガン玉を1〜2個。エサの重さで自然に沈むよう調整します。

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カキエサの入手と使い方

カキの割り方と針への刺し方図解

カキエサの入手方法

  • 釣具店:瀬戸内海沿岸の釣具店では、かぶせ釣り用のカキを袋売りしていることが多い。
  • 漁港・漁師から直接購入:地元の養殖業者から安く分けてもらえることも。
  • スーパーの食用カキ:加熱用の殻付きカキでも代用可。ただし割高になる。
  • 現地採取:漁港の岸壁などに自生しているカキを採取する方法もあるが、漁業権に注意。

カキの割り方と使い方

  1. カキ割りナイフ(またはマイナスドライバー)を貝柱部分に差し込み、こじるように開く。
  2. 殻の一方を外し、身がついた殻を残す(両方外してしまわないよう注意)。
  3. 身の厚い部分にハリをしっかりと刺す。殻がついたまま使用する。
  4. 一度に何個か割って、クーラーボックスや桶に入れておくと効率的。

ポイント:割ったカキのにおいが水中に広がり、チヌを引き寄せる効果があります。釣り始めに何個かまとめて割って水中に撒くと集魚効果がアップします。

まとめ

かぶせ釣りは、シンプルな仕掛けで大型チヌを狙えるロマンあふれる釣り方です。難しいキャスティング技術は一切不要で、カキを割って落とすだけ。初心者でもすぐに楽しめます。

  • カキが自生する漁港の岸壁や牡蠣棚近くを選ぶ
  • 春の乗っ込みシーズン(4〜5月)が最もチャンス
  • タックルはシンプル、専用竿+小型リール+チヌ針で十分
  • カキは静かに「かぶせるように」落とすのがコツ

瀬戸内の名釣り「かぶせ釣り」をぜひ体験してみてください。大型チヌとの真剣勝負があなたを待っています!

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